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睡眠障害について


睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

大きないびきをかき、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる病気。
気道が塞がって呼吸ができず、 眠りが浅くなるため、著しい
睡眠不足によって、昼間強い眠気が起こります。
また高血圧を含めた心血管障害が起こりやすいのも特徴の一つです。 肥満者や顎の小さな人がなりやすいようです。経鼻的持続陽圧呼吸法 (CPAP) やマウスピースを用いて治療することが多いですが、体型や顎の形態、重症度、年齢を考慮して治療法を選択する必要があります。



睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは
  • 眠っている間に呼吸が止まる病気です。
  • 睡眠1時間あたりに呼吸障害が5回以上であることが、診断の基準になります。
  • ノドが肥満や顎の形態などの問題により塞がってしまいます。(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)
    単純な往復いびきでなく、不規則でしばしばいびきが止まる(=無呼吸)のが特徴で、これによって睡眠が浅くなり、昼間の眠気が生じたり、心血管系に影響が及ぶことがあります。


CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸法)

睡眠時無呼吸症候群とは

夜間睡眠時に鼻マスクを装着して、これにより空気で持続的に陽圧をかけ上気道の閉塞部位を押し広げることによって睡眠時無呼吸ならびに〝いびき〟を消失させる方法です。 有効性・安全性が高く全世界で最も普及している治療法です。



口腔内装置(マウスピース)

睡眠時無呼吸症候群とは

口腔内装置はCPAPと同様に閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に対する確立した治療法の一つです。この装置は、夜間に口の中に装着することにより下顎を前に出した状態を保ち、狭くなった気道を拡げる作用があります。

睡眠時無呼吸症候群とは

その結果、気道の開通性が保たれ、無呼吸・低呼吸の回数を減らすことが知られ、CPAPに比較して簡便で使いやすいという報告も多数あります。


口腔内装置の適応
  • いびき、軽症から中等症のOSASの方
  • 中等症、重症のOSASだがCPAPが使えない方
  • 自宅ではCPAPを使っているが、出張が多く旅先でCPAPを使えない方
  • 仕事のスケジュールが不規則で、仮眠時にCPAPを使えない方
  • ぜひ口腔内装置を使用したいとお考えの方 など

治療の流れ
睡眠障害専門医師が初診担当

(終夜ポリグラフ検査結果後、口腔内装置適用となる方は歯科へ)

口腔内診察・口腔内装置の概略説明

  ↓

歯科的診断と治療方針の決定

  ↓

治療(およそ2~3回の通院で装置完成)

  ↓

定期的な受診

 (効果判定のための終夜ポリグラフ検査の実施)


手術治療

主に扁桃腺肥大やアデノイドが原因になっている場合、これらを摘出する手術が必要にとなります。このような場合、本院では手術治療を行っていませんので、他院(耳鼻科)にご紹介いたします。



こどものいびき・睡眠時無呼吸と歯科矯正治療

睡眠時無呼吸症候群とは

こどものいびきや無呼吸は眠気だけでなく、成長に悪影響を及ぼしたり、落ち着きが無くなったり、学業成績の不振につながる事があります。

肥満や扁桃腺肥大が原因であることが多いのですが、下顎が小さい場合にもいびきや無呼吸を生じやすくなります。 この場合、歯科矯正治療により、下顎の成長を促進させることが有効と考えられるようになってきました。

詳しくは担当歯科医におたずねください(保険適応ではありませんが、国立大学法人歯学部附属病院に準じた料金体系をとっています)。